R34型 スカイラインGT-Rってどんな車?究極のGT-R Z-tuneとは?
スカイラインがR34型へ進化するにあたって、1999年にはGT-RもR34型へモデルチェンジをして登場することになる。大きくなりすぎてしまったR33型スカイラインと比較すると、よりコンパクトに、そして筋肉質なプロポーションが与えられたR34型。GT-Rも、より走りに拘った進化を遂げることとなる。
R32型と比較すると、大幅に長くなってしまったR33型のホイールベースだが、R34型ではこれを短くすることで、よりコーナリング性能に磨きをかけることとなる。アテーサET-SとRB26を搭載するところはR32型より引き継いでいるものの、メカニズムの真新しい進化としては、ゲトラグ製の6速マニュアルトランスミッションが与えられたことだろう。ライバルとなるトヨタ スープラは1993年時点でこれを達成しているなか、GT-Rは5速ミッションであったので待望の進化だったと言えるだろう。
このR34型GT-Rでは、車体剛性という面でも磨き込みがかけられている。標準的なスカイラインの2ドアモデルと比較すると、各所にGT-Rのために与えられた補強パーツなどが多く存在している。さらに、カーボンファイバーという今となっては当たり前なハイテク素材を、いち早く市販車に採用したのも大きなトピックと言えるだろう。
このカーボンファイバーを採用したパーツとして、これも真新しい試みとなるのが、車体前後に設けられたディフューザーだ。GT-Rというイメージを先進的なマテリアルと先進的な空力の双方を活用した結果、速くて強いことに加え先駆的なイメージもより磨きがかけられたのだ。
このR34型スカイライン GT-Rが大活躍する、映画ワイルドスピードの存在も忘れてはならないだろう。主人公であるブライアン・オコナーが相棒として選んだGT-Rの鮮烈なスピードとアクションは世界中の人を虜にしてしまったと言っても過言ではないだろう。結果として、2022年現在のR34スカイライン GT-Rの中古車相場は、新車価格を大幅に超える事態となってしまっている。
歴代のGT-Rの中でも様々な限定モデルが用意されたのもこのR34型の特徴で、見る角度によって色が変化するマジョーラカラーを採用したモデルや、モデル末期に用意されたニュルブルクリンクの名を冠したnurと呼ばれるモデルも存在する。
先代のR33型に用意されたNISMO 400Rというワークスチューニングカーに続き、このR34型ではZ-tuneというチューニングカーも登場した。こちらはニスモによる外装パーツや、2.8Lへ排気量を拡大した500馬力を発生するエンジン、大型化されたブレンボ製のブレーキやザックス製のサスペンションなどを装備した究極のGT-Rと言えるだろう。
R34は伝説
そりゃそうだが
2000万はしんどい