R35型 日産 GT-Rってどんな車? どれくらい速い?
2002年生産を終了しに幕を閉じた第2世代GT-Rだが、2007年に再びGT-Rが復活することとなる。日産が経営危機に陥ったことで就任したカルロス・ゴーン氏にとっても肝入りのプロジェクトだったようだ。結果的にだが、2007年のデビューから2022年に至るまでフルモデルチェンジを行わずに販売され続けている長寿モデルとなっている。
開発は、これまでに初代日産 プリメーラの開発を主導するほか、ニスモでグループCマシンの開発などを担当しデイトナ24時間で優勝するなど多大な功績を残した水野和敏氏による主導で行われた。
メカニズムとしては、第2世代のGT-Rとは全く別物と言ってもいいほどの変化が起きている。エンジンには専用開発されたVR38というV型6気筒エンジンが採用され、トランスミッションには技術トレンド的にも最先端であったDCTを採用し、レイアウトにはトランスアクスルが採用された。4輪駆道なのにトランスアクスルという例にないパッケージングだが、それに伴いプロペラシャフトは2本備わることとなる。
車のメカニズムを1つとっても過去に例にないパッケージングであることに加え、車体本体価格を700万円台をベースにした上でポルシェ 911 ターボという圧倒的なスポーツカーのアイコニックモデルに引けを取らない性能を備えた、全てにおいて過去に例の無いマシンが誕生したのだ。
当然ながら開発はドイツのニュルブルクリンク ノルドシュライフェで行われ、デビュー時に記録されたラップタイムは7分38秒というもの。毎年バージョンアップが加えられるという試みもあり、ニュルブルクリンクにおけるラップタイムも年々速くなっていったのだ。2013年にはGT-R NISMOが当時量産車最速となる7分8秒というラップタイムを刻んでいる。
また、このR35型 GT-RをベースにしたモデルとしてGT-R50 by ITALDESIGNという特別な50台のGT-Rが作られることとなった。これは、GT-Rとイタルデザイン双方の誕生50周年を記念するモデルで、車体本体価格は1億4530万というこれまでのGT-Rの中でも規格外なモデルとなっている。
このGT-R50 by ITALDESIGNは、イタリアの工場で手作業によって生産されるモデルで、エンジンにもチューニングが加えられ700馬力を発生させるエンジンが搭載される。
グレードも2013年にサーキットなどの走行により特化したNISMOのほか、2021年には100台限定でT-Specという、走りと質感の両方をグレードアップさせたモデルも登場している。
GT-Rってすごいんだね
イケメン
それな